ワードプレスから送信されるメールがSPF認証に通らない理由と解決策

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前回、ワードプレス(WordPress)の問い合わせフォームから、自動返信されるメールのSPF認証が通らない(PASSしない)ということを書きました。

直接ドメインのWEBメールや、そのドメインを使用してGmailから送信した場合は、SPF認証に問題はありません。

しかし、ワードプレスから送られるメールだけが、SPF認証に通りません。

原因は、smtp.mailfrom=の部分が、「xxxxxxx@(ドメイン名)」でなければいけないのですが、ワードプレスだと何故か、サーバーのFQDN「www00xx.sakura.ne.jp」が送信元になってしまいます。

サーバーのFQDN(www0000.sakura.ne.jp)が送信元になっている

最初、サーバー側のDNSレコードを変更する事で対応しようとしましたが、検証(DNSの反映)に時間がかかるので諦めました。

その為、今回は「WP Mail SMTP」というプラグインを入れて、ワードプレスから送信(自動返信)されるメールでも、SPFが認証されるようにする手順について解説します。

Contact Form 7」や「Snow Monkey Forms」、「THE THOR」などのフォームを使って、メールが送信されると迷惑メールになったり、メールが届かないとお困りの方は、是非ご確認ください。

なお、SPFやDKIMの設定が、まだの方は下記の記事をご確認ください。

WP Mail SMTPの設定手順について

WP Mail SMTPの設定手順について説明します。

①「WP Mail SMTP」のインストール

プラグインの新規追加画面で、「WP Mail SMTP」を検索してインストールします。

「WP Mail SMTP」のインストール

②設定画面へ移動

WP Downgradeをインストールして有効化すると、サンクス画面?が現れます。

始めましょう」ボタンを選択して設定ウィザードを開始します。

WP Mail SMTPセットアップウィザード開始画面

③SMTPメーラーを選択する

使用するメーラーを選択します。

ワードプレスで使用しているドメインから、レンタルサーバーを経由してメールを送る場合は、「その他のSMTP」を選択してください。

SMTPメーラーを選択する

④SMTPホストについて

では、メーラー設定を調整していきます。

SMTPホスト」ですが、レンタルサーバーを契約した時に、送られてきたメールがあったと思います。

さくらインターネットであれば、「[さくらのレンタルサーバ] 仮登録完了のお知らせ」というメールに記載されています。
[さくらのレンタルサーバ] 仮登録完了のお知らせ

この「SMTP(送信)サーバ」の情報をコピーして、SMTPホストにペーストします。

  • 暗号化・・・TLS
  • SMTPポート・・・587

SMTPホストの設定

⑤SMTPユーザー名について

SMTPユーザー名には、完全なメールアドレスを記載します。

例えば、送信するメールアドレスが、「user-info@sample.com」ならば、「user-info@sample.com」を入力します。

SMTPパスワードは、メールアドレスを作った時の「メールパスワードを入力」します。

もし、記憶にないようであれば、サーバーパスワードを入力してみてください(これも仮登録完了のメールに記載されています)。

SMTPパスワードは、レンタルサーバの管理画面から変更する事も可能なので、どうしても分からない場合は、レンタルサーバのマニュアルを見て変更してください。

認証は、オンのままで問題ありません。

SMTPユーザー名の設定

※SMTPユーザー名は、レンタルサーバが認証する内容の為、サーバーによってはSMTPユーザ名が「初期ドメイン名」の場合もあるようです。

⑥送信元メールアドレスの設定

送信者名送信元のメールアドレスを設定します。

送信者名は、メールが届いた時に表示される名前になります。

送信元のメールアドレスは、そのままの意味ですが、基本的に、ワードプレスの「設定 > 一般」画面に記載されている管理者メールアドレスと同じアドレスになるはずです。

送信者名と送信元のアドレスの設定

⑦有効にするメール機能を選択

有効にするメール機能を選択します。

問い合わせフォームの「スマートコンタクトフォーム」のプラグインを使わないのであれば、

  • メールの到達性の向上
  • メールエラー追跡

の2つにチェックを入れて、ページ下方にある「保存して続行」ボタンを押してください。

有効にするメール機能の設定

⑧お知らせを受け取るメールアドレスの入力

お知らせを受け取るメールアドレスを入力します。

送信元のメールアドレスと同じでも問題ありません。

改善に協力するかのチェックは任意で・・・。

お知らせを受け取るメールアドレスの入力

⑨ライセンスキーの入力

ライセンスキーを持っていない方がほとんどだと思うので、「この手順はスキップ」ボタンで進みます。

なお、ボタンはグレーアウトの状態でも押せますので、騙されないように・・・。

「WP Mail SMTP」のライセンスキーの入力

続いて、設定のチェックが始まりますので、問題がなければ下記の画面が表示されて完了です。

「WP Mail SMTP」の設定成功画面

プラグインのインストールを進められますが、無視しても大丈夫です。

これで設定完了です。

では、実際に、SPFが認証されるかを確認してみます。

SPF、DKIMのチェック

今回は無事、SPF認証をPASSできました。

下記、メール関連で参考になりそうな記事のリンクを置いておきます。

もしよかったら、ご参照ください。