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2007年に販売が開始され、長年にわたり多くのユーザーに支持されてきたWordPressテーマ『賢威』ですが、2025年1月31日をもって販売が終了しました。
このサイトは『賢威』で構築しているにゃ。
そして先日、賢威ユーザー待望の後継テーマとなるワードプレステーマ「SYN(シン)オウンド」が公開されました。
【公式】SYN(シン)オウンドの開発元が公開している実装サイト
さっそく触ってみたので、今回レビューしてみました。
※ベータ版のため、一般向けの正式リリースとは機能や性能が異なります。
また、一般販売はもう少し先になるようです。
“賢威”と“SYN(シン)”の互換性について
賢威の公式サイトでも注意喚起されていますが、「賢威 WordPress版」と「SYN」はテンプレート構造が大きく異なるため、互換性がありません。
そのため、賢威からSYN(シン)へテーマを移行することは、かなり大変と考えた方がいいと思います。
たとえば、記事数の少ないコーポレートサイトなどであれば対応できるかもしれませんが、100記事を超えるサイトの場合は、移行作業の工数は相当なものになると思います。
その理由についても説明します。
SYN(シン)オウンドの動作環境について
「SYN(シン)オウンド」の動作環境は次の通りです。
- WordPress:6.8以上
 - PHP:7.4以上
 
ここで注意したいポイントは「WordPress 6.8以上が必須」だという点です。
賢威はリリースされてから歴史が長いこともあって、現在は更新が止まっているプラグインを使い続けている方もいるかもしれません。
そのようなプラグインの中には、WordPress 6.8に対応していないものが存在する可能性があります。
そのため、SYN(シン)オウンドを使う目的でワードプレス本体を安易にアップデートしてしまうと、プラグインが動作せず、最悪の場合「サイトが表示されなくなる」リスクがあります。
古い“Contact Form 7”“Autoptimize”などのプラグインを使っている場合も注意が必要だにゃ。
賢威のクラスを継承していない
「SYN(シン)オウンド」では、賢威で使用されていたCSSクラス(class)が引き継がれていません。
どういうことかというと、WebサイトのデザインはCSSで定義されていますが、テーマごとに使用しているクラス名が異なります。
そのため、「賢威」で使われていたCSSクラスを前提に作られたデザインは、SYN(シン)オウンドに切り替えた場合、クラス名が一致しないことでデザイン崩れが発生してしまうのです。
よって、デザインを維持したい場合は、賢威で使用していた一部のCSSコードを「追加CSS」や子テーマのCSSに書き加える必要があります。
もし、テーマの移行を検討する場合は、いきなり本番環境で切り替えるのではなく、ローカル環境やテスト環境で検証したうえで本番公開することをおすすめします。
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SYN(シン)オウンドを使った感想
「SYN(シン)オウンド」を使って感じたことは、操作性は“賢威”と似ているということです。
そのため、多少戸惑う部分があったとしても、慣れるまでにそれほど時間はかからないと思います。
SYN(シン)オウンドの魅力や特徴
SYN(シン)オウンドの魅力や特徴についてまとめてみました。
“クラシックエディター”対応
SYN(シン)オウンドの大きなメリットは、“クラシックエディター”と“ビジュアルエディター”の両方に対応しているところだと思います。
国産WordPressテーマの中には、クラシックエディターに対応していないものも存在します。
その中で、両方に対応しているというのは大きなアドバンテージだと感じました。
また、オリジナルカスタムブロック「SYN Block」が開発中らしいにゃ。
グリッド(flex)ベースのデザイン
賢威はフロート(float)ベースのデザインだったため、サイドバーの制御などに制約がありました。
しかし、SYN(シン)オウンドでは、レイアウトがグリッド(flex)ベースへと刷新され、PC・タブレット・スマートフォンそれぞれに最適化しやすい、より柔軟なレスポンシブ設計になりました。
その影響もあってか、遂に“追従する目次機能”が追加されました。
独自性のあるデザイン
SYN(シン)オウンドは、今までの国産ワードプレステーマの中でも、唯一無二といっていいデザインとなっています。
そのため、利用者が多い“Cocoon”や“SWELL”といったテーマとも差別化が図れると思います。
SYN(シン)オウンドの新たな魅力に気付いたら、更新(追記)したいと思います。
※ベータ版のため、一般向けの正式リリースとは機能や性能が異なります。
また、一般販売はもう少し先になるようです。









