Google Workspaceに登録して独自ドメインのメールを送受信してみた

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※この記事は、エックスサーバーのメールをGoogle Workspaceに登録するまでの手順をまとめています
「お名前.com×さくらインターネット」の場合の手順は、別記事にて作成中です

ご存じの方も多いと思いますが、Googleが「GmailのGmailifyとPOPを2026年1月よりサポート終了」と発表しました。

自分はこれまで、パソコン版(Web版)のGmail上で、他社サーバーの独自ドメインメールをPOP経由で取得していましたが、2026年1月以降はこの方法が使えなくなりました。

そのため、さくらインターネットやエックスサーバー側で何らかの回避策が用意されるのではないかと様子を見ていました。

しかし、今回の仕様変更は Google側の機能廃止によるものであり、各社のサーバー側では対応できないというのが、公式アナウンスでした。

正直、メール管理だけで、月額800も支払うことに抵抗がありましたが、今後も管理するメールアドレスは増える予定なので、Google Workspace(グーグルワークスペース)のStarterプランを利用することにしました。

今回は、Google Workspaceを利用して、エックスサーバーで取得した独自ドメインのメールをGmailで送受信する方法について、備忘録を兼ねてまとめてみました。

現在のGmailの運用状況について

まずは、現在のメール運用状況を簡単に整理したのが下記です。

現在のメール運用状況

このように、1つのGmail アドレス(アカウント)で、複数の独自ドメイン宛てのメールを POP3を使って受信するという運用をしていました。

この状況を箇条書きでまとめると、以下のようになります。

  • Gmailで独自ドメインメールをPOP受信している
  • ドメインは「お名前.com」や「エックスサーバー」などで取得している
  • DNS(名前解決)は、さくらインターネットやエックスサーバーで管理(設定)している
  • 複数の独自ドメインのメールを、1つのGmailアカウントで送受信している

以上が、わたしの運用状況です。

今後は、POPで受信・管理していた複数の独自ドメインメールを、Google Workspaceを使って一元管理することにしました。

なお、今回ここで説明するのは、エックスサーバー(Xserver)で取得・運用していたメールアドレスになります。

エックスサーバー(Xserver)で取得・運用しているメールアドレス

Google Workspaceの登録方法

それでは、まずGoogle Workspace(グーグルワークスペース)の登録方法について説明していきます。

①Google Workspaceに申し込む

Google Workspaceのサイトから「無料試用を開始」を選択します。

【公式】Google Workspaceへ移動する

Google Workspace|無料試用を開始

②新しいアカウントを選択する

次に、既存のGoogleアカウントに紐付けるか、それとも新しいアカウントを作成するかを選択する画面が表示されます。

Google Workspace|新しいアカウントを作成する

自分の場合、複数の独自ドメインを 1 つのGmail 環境で管理することを目的としているため、新しいアカウントを作成し、ビジネス専用のGoogle Workspace アカウント(管理コンソール)を新規に作成することにしました。

なお、既存のGoogleアカウントに紐付けた場合、

  • プライベート用途のデータ(メール・Drive・カレンダーなど)と業務用データが混在する
  • 独自ドメインの管理やユーザー管理など、一部の管理機能に制限が生じる可能性がある

といった点がデメリットとして考えられます。

③必要事項を入力する

会社名従業員の数地域を入力、選択して「次へ」で進みます。

Google Workspace|会社名、従業員の数、地域を入力、選択

続いて、現在のメールアドレスを入力します。

Google Workspace|姓・名、現在のメールアドレスを入力

④アカウント設定方法の選択

Google Workspaceで使用するドメインを選択します。

今回は、今まで使用していたドメインでメールを受信することが目的なので「既存のドメインを使用して設定する」を選択して、次に進みます。

Google Workspace|アカウント設定方法の選択

利用するドメイン名を入力します。

Google Workspace|企業または組織のドメイン名をご入力ください

ユーザー名パスワードを設定し、「同意して続行」ボタンをクリックして先に進みます。

なお、ここで設定するユーザー名は、

ユーザー名@入力したドメイン名

という形式のメールアドレスとして使用されます。

Google Workspace|ユーザー名の作成

⑤作成したアカウントでログイン

作成したアカウントでログインをします。

Google Workspace|ログイン

電話番号の認証などの初期手続きを完了すると、契約プランを選択する画面が表示されます。

ここで、利用するプランを選択して、「14日間無料で試す」ボタンをクリックして次に進みます。

続いて、支払い情報を入力すると、Google Workspaceの利用が開始されます。

ドメインの設定について

支払い情報の入力が完了すると、ドメインの設定画面が表示されるので、「始める」ボタンで進めます。

Google Workspace|ドメインを設定しましょう

①ドメインの所有権を証明する

ドメインホストを選択します。

Google Workspace|ドメインの所有権を証明する

確認コードが表示されるので、「価値(Value)」をコピペしておきます。

なお、「ドメインホストに移動」ボタンはリンク先が間違っている(使えない)ことがあるので注意してください。

Google Workspace|確認コードの追加

②エックスサーバーへ移動

DNS(名前解決)を管理しているエックスサーバーの管理画面にログインします。

左メニューにある、サーバー管理 > ドメイン > DNSレコード設定 を選択します

エックスサーバー|サーバー管理 > ドメイン > DNSレコード設定

DNSレコード設定を追加」ボタンをクリックして次に進みます。

エックスサーバー|DNSレコード設定

③DNSレコード設定を追加する

対象ドメインを選択して、DNSレコードを追加します。

  • 種別・・・TXT
  • 内容・・・先程コピペした価値(Value)を入力
  • TTL・・・初期値(デフォルト)でOK

最後に「追加する」ボタンで保存します。

エックスサーバー|DNSレコード設定を追加

④Google WorkSpaceで認証

Google WorkSpaceに戻って認証します。

ページ下方にある「ドメインのホストのコードを更新したら、このページに戻って確認してください」のチェックボックスにチェックを入れて「確認」ボタンを押します。

Google Workspace|確認コードの追加

すると、Google WorkSpaceのチェックが開始されるので、1~3分ほど待ちます。

問題がなければ、ドメインの所有権の確認が完了します。

続いて、「Gmailを有効にする」ボタンをクリックして次に進みます。

Google Workspace|ドメイン所有権の確認が完了しました

⑤自社ドメインでGmailの使用を開始する

すると、Gmailのアクティベーションコードを追加するために、MXレコードが表示されるので、これをDNSを管理しているエックスサーバーに追加します。

参照先をコピペしておきましょう。

Google Workspace|Gmailアクティベーションコードを追加

⑥MXレコードを設定

エックスサーバーへ戻り、MXレコードを設定します。

MX(Mail eXchanger)レコードとは?

「このドメイン宛てのメールを、どのメールサーバーで受信するか」を指定するためのものです。
メールが送信される際、送信元のメールサーバーは、DNSを参照し、MXレコードに設定されているメールサーバーを確認したうえで、メールを配送します。

つまり、現在はMX レコードの送信先がエックスサーバーに設定されているため、その設定を削除するか、もしくはGoogle WorkspaceのMXレコードに上書きします。

自分の場合は、上書きして設定しました。

  • 種別・・・MX
  • 内容・・・先程コピペした参照先を入力
  • TTL・・・初期値(デフォルト)でOK
  • 優先度・・・1

エックスサーバー|DNSレコード設定を追加

すると、Google WorkSpaceのチェックが開始されるので、2~5分ほど待ちます(ドメインの所有権より時間がかかります)

問題がなければ、設定完了画面が表示されます。

Google Workspace|設定が完了しました

「Google Workspace の詳細」ボタンをクリックすると、アンケートが表示されます。

質問に沿って回答していくことで、設定内容が順次カスタマイズされていくことになるようです。

これで、Google Workspaceに登録したメールアドレスで送受信できるようになったと思います。

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