YouTube埋め込みで発生する「エラー153 動画プレーヤーの設定エラー」の原因と解決策

※当サイトにはプロモーションが含まれています。

最近、YouTubeがフリーズしたり、途中で再生が止まることが多いな・・・と思っていたところ、整骨院を経営している友人から、

クライアントクライアント

ホームページに埋め込んでいるYouTube動画が、すべて “エラー153” になってしまった!

と相談を受けました。

YouTube|エラー 153 動画プレーヤーの設定エラー

しかし、自分のパソコンから、そのホームページを見ても「エラー 153 動画プレーヤーの設定エラー(Error 153: Player configuration error)」の表示は確認できませんでした。

そこで色々と調べてみたところ、これはYouTube側の仕様変更による “埋め込みプレーヤーの初期化失敗”が原因と見られ、2025年9月以降、同様のトラブルに遭遇する人が増えているようです。

以下、今回調べたことをまとめてみました。

参考:Error 153 Video player configuration error on YouTube embeds
参考:When using a YouTube embed URL, some devices will display error 153 and the video will not play.
参考:Embed YouTube error 153

“エラー153”はデバイスやブラウザで挙動が違う

YouTubeを埋め込んだ際に表示される「エラー153 動画プレーヤーの設定エラー」は、使用するデバイスやブラウザによって挙動が異なるようです。

今回、エラーが発生していた友人の環境は以下の通りでした。

  • MacBook Air / macOS Ventur
    – Chrome:エラー発生率:約90%
    – Safari:エラー発生率:約25%

一方、私の環境(Windows 11)では、Chrome・Edge・Firefoxのいずれを使用してもエラーを再現することはできませんでした。

また、ネット上では、Surface BookのEdge(エッジ)で同様のエラーが発生したという報告を確認しました。

また、Googleは広告ブロック系の拡張機能を好ましく思っていないため、これらの機能を有効にしているブラウザではエラーが出やすいのかもしれません。

そのため、シークレットウィンドウで開いた際に問題が再現しない場合は、Cookieや拡張機能が原因である可能性が高いと考えられます。

「エラー 153 動画プレーヤーの設定エラー」の原因について

YouTubeの「エラー 153 動画プレーヤーの設定エラーの原因について、調べたことをまとめました。

リファラ(Referrer)が送信されない場合

通常、ブラウザが外部サイト(例:YouTube)にアクセスする際に、「このリクエストは、どのページ(URL)から来たものか」という情報を一緒に送ります。

それを、Referrer(リファラ)というのですが、リンクやiframeに、rel=”noreferrer”が付与されていると、このリファラ情報がYouTube側に届かなくなります。

その場合、「エラー 153 動画プレーヤーの設定エラー」の表示がでることがあるようです。

Cookieやトラッキングがブロックされている場合

閲覧者が広告ブロッカーやプライバシー保護設定を使用していると、YouTubeのプレーヤーが必要とするCookieやトラッキング情報がブロックされる場合があります。

その結果、YouTube側がユーザーの認証や再生セッションを正しく処理できず、“エラー153”が発生しているようです。

「エラー 153 動画プレーヤーの設定エラー」の解決策

にゃテックにゃテック

「エラー 153 動画プレーヤーの設定エラー」の解決策ですが、YouTubeの仕様が変更になる可能性もあるので、放っておくのも1つの選択しかもしれません。

そのため、実行される際は自己責任でお願いいたします。

YouTubeの埋め込みコードを新しく貼り替える

実は、現在のYouTube埋め込みコードは、以前のものから仕様が変更されています。

具体的には、以下の2点が新たに追加されました。

  • ?si=xxxxxxxxが付与されるようになった
  • referrerpolicy=”strict-origin-when-cross-origin”が追加された

YouTube埋め込みコード

これらのパラメータが追加されたことで、YouTube側はどのドメイン(サイト)から呼び出されたのかを識別できるようにしているようです。

そのため、古い埋め込みコードを使用している場合は、現在の新しい埋め込みコードに差し替えることで、エラーが解消する可能性があります。

youtube-nocookie.comに変更して埋め込む

通常、YouTubeの埋め込みURLは次のような形式になっています。

https://www.youtube.com/embed/…

これを次のように変更します。

https://www.youtube-nocookie.com/embed/…

youtube-nocookie.comを使用すると、YouTubeのCookieを読み込まない「プライバシー強化モード」で動画を埋め込むことができます。

つまり、下記のような形式になります。

<iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube-nocookie.com/embed/sI9p6CP14PM?si=SvuWH8Q37WuzOTVd" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" referrerpolicy="strict-origin-when-cross-origin" allowfullscreen></iframe>

実際に埋め込むと下記のように表示されます。

youtube-nocookie.comを使用することにより、プライバシー保護系の拡張機能や広告ブロッカーとの衝突が減り、エラーが発生しにくくなるようです。

なお、youtube-nocookie.com/embed/…は Googleが公式に推奨している方法ではないので注意してください。

にゃのらいとにゃのらいと

使用している埋め込みコードが古い場合、まずは最新の埋め込みコードに差し替えるところから始めるのがいいにゃ。

閲覧者側で試せる対処方法

閲覧者(読者)の側で、訪れたサイトに埋め込まれているYouTube動画が「エラー153|動画プレーヤーの設定エラー」で再生できない場合は、まずは別のブラウザで試してみてください。

また、ChromeならシークレットモードEdgeならInPrivate ブラウズで、WEBサイトを開くと、拡張機能やCookieの影響を受けず、エラーが解消されるケースがあります。

以上、「エラー 153 動画プレーヤーの設定エラー(Error 153: Player configuration error)」の原因と対処方法についてまとめました。

本記事の内容が、同じ症状で困っている方の参考になれば幸いです。