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Windows 11を利用していると、アプリケーションをインストールした直後にブルースクリーンが表示されるなど、思わぬ不具合に悩まされることがあります。

昨年、Roland製マイク用のアプリケーションをインストールした際、ブルースクリーンのループに陥ってしまい大変でした。
このようなトラブルで役に立つのが、「復元ポイント」を利用したシステムの復元機能です。
この記事では、復元ポイントの基本から作成方法、実際にシステムを復元する手順を備忘録としてまとめました。
復元ポイントとは?
復元ポイントとは、Windowsのシステム状態(設定や一部のシステムファイル、レジストリなど)を保存しておき、不具合が発生した際にその時点へ戻せる機能です。
なお、復元ポイントとして保存されるのは、システム関連のデータのみ(ドキュメントや写真などの個人データは対象外)となります。

このように書くと誤解されると思うので、図解とフローにしてまとめてみたにゃ。
復元ポイントの作成
普段どおりにWindows11を仕様。ここで手動で「復元ポイント」を作成。
動画アプリのインストール
動画編集アプリのインストール。問題なく動作することを確認。
エクセルでファイル作成
元々、インストールされていたExcelでファイルを作成して保存。
windowsのシステム更新
windowsアップデートで、システムが更新される。異常なし。
動画アプリでファイル作成
アプリケーションのアップデート通知がきたので、アップデートする。
その後、インストールしておいた動画アプリで、ファイルの作成。問題なくデータ保存。
エラー・起動不可
ブルースクリーンのループに陥ってしまい、起動不可。
おそらく原因は、アップデートしたアプリケーションだと思われる。
この状況で、STEP1の復元ポイントに戻した場合、ドキュメントや写真などのデータ(緑字)のファイルは残りますが、システムやアプリ(青字)は削除されます。
このように、復元ポイントを作成しておくことで、「システムを正常な状態に戻す」といったことが可能になります。
復元ポイントを作成する方法
復元ポイントの設定が有効になっていれば、必要に応じて自動で作成されます。
まずは、その機能が有効になっているかどうかを確認してみましょう。
①復元ポイントを開く
検索ボックスに、“復元ポイント”と入力して、復元ポイントの作成を選択します。
これで、システムのプロパティ画面が表示されます。
②保護設定を有効にする
「システムの保護」タブを選択して、対象ドライブ(通常はCドライブ)が、有効になっているかを確認します。
もし、“有効”になっていない場合は、「構成」ボタン(青い四角)を選択して有効にします。
システム保護対象の設定
ディスク領域を使用する最大使用量の推奨は、5〜10%程度だと言われています。
「システムの保護を有効にする」を選択して、適用ボタンで設定を更新します。
③復元ポイントの作成
保護設定が有効になっていれば、システムのアップデート時などに必要に応じて復元ポイントが自動的に作成されます。
もし、今すぐ「復元ポイント」を作成したい場合は、
システムのプロパティ> システムの保護
の画面に戻り、「作成」ボタンをクリックしてください。

「システムファイルと設定の復元」が表示されるので、あとは案内に従って進めていけばOKです。

環境に左右されますが、数分あれば復元ポイントは作成されるにゃ。
システムの復元を実行する方法
Windows11で、システムの復元を実行する方法についてです。
Windowsが正常に起動できる場合
Windowsが正常に起動できる場合は、前項で説明した、システムのプロパティ> システムの保護 の「システムの復元」ボタンを選択します。
あとは、指示通りに進めていくと、「復元ポイント」の一覧が表示されるので、戻したいポイントを選択して復元作業を進めてください。
なお、システムの復元中は途中で中断できず、完了までに1時間程度かかる場合があります。

システムの復元は、時間に余裕を持って実行しましょう。
Windowsが起動できない場合
ブルースクリーンなどで Windows が起動しない場合は、回復ドライブやシステムイメージを使って復旧作業を行う必要があります。
以下では、回復ドライブの作成方法や、回復ドライブを利用した復旧手順についてまとめました。
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なお、Windows11の復元ポイント機能は便利なのですが、復元に時間がかかるうえ、復元できない時もあります。
そのため、Windows のシステム全体(OS・アプリ・設定など)をバックアップおよび復元できるアプリケーションを使うのも1つの選択肢です。
ただし、サードパーティ製のアプリケーションを使用する場合、bitlocker導入ドライブのバックアップはできないので気を付けて下さい。